HOME/WORK VILLAGE
HOME/WORK VILLAGE
Art Direction / 2025
HOME/WORK VILLAGE」は、2004年に廃校となった東京にある「池尻中学校」の校舎、体育館、校庭を活用し、商業施設、教育・文化施設、オフィスをはじめとした「働く」「遊ぶ」「学ぶ」などの機能を集積させた複合施設です。ロゴからサイン、WEB、パンフレットに至るまで、施設全体のビジュアルコミュニケーションのアートディレクションとデザインを担当しました。
ロゴは、施設が掲げるコンセプトを踏まえ、“暮らす”と“働く”を再発見し、その間に広がる多様な体験や可能性をつなげていくことをテーマにデザインしました。積み木のように組み合わせたり動かしたりできる構造にすることで、訪れる人が創造性を感じられるよう意図しています。シンプルながら印象的な形状は、誰もが直感的に扱える“仕組み”として機能し、動きや広がりを象徴させました。中央のスラッシュ(/)は、HOMEWORKをつなぐ要素であり、時間の流れや人々の交流を示す象徴であると同時に、時計の天真のように中心から広がる動きを担い、暮らしと仕事の垣根を軽やかに超えていくラインとして位置づけています。
フォントは、ロゴの仕組みそのものがキャッチーである分、子どもっぽくならず普遍性を保つために、Helveticaの安定感とAcid Groteskの独自性を組み合わせたオリジナル書体を制作。特に「VILLAGE」は、横幅が間延びしないよう“LL”を短く設計し、二文字を一体に見せる工夫をしています。さらに施設内のサイン展開を見据えて、全英字を制作。連続する文字(FFEEなど)が現れたときの楽しみとして、専用の合字(Ligature)も仕込みました。
カラーリングは、オレンジとブルーを基調としつつ、目に優しいトーンに調整することで、施設の外観に馴染みながらも自然に視線を引き寄せる配色を心がけました。外から見てもストレスなく目立ち、訪れる人に安心感と親しみを与える色調としています。黒とベージュを組み合わせることで全体を引き締めつつ、落ち着きと遊び心をあわせ持つバランスを意識しました。このロゴには「決まった完成形」はなく、構造そのものが規定になっています。磁石のようにくっつき、動き、広がる。その過程で新しい関係性や文化が生まれていく。まさに施設が目指す「サードプレイス」の姿を象徴しています。HOME/WORK VILLAGE」という場と共に時を刻み、暮らしや働き方が変化していくことをポジティブに楽しめるように。その思いを、ロゴの仕組みとフォントの細部にまで込めました。
サインはロゴの仕組みをベースに展開し、誘導自体がロゴのフォーマットを使った“遊び”になるようにしました。ただし、すべてを同じフォーマットで展開すると過剰になるため、場所によってはオリジナルフォントのみを使用し、シンプルに見せるバランスも意識しています。外観のサインは、もともと学校をリノベーションした施設で敷地が広いため、来場者が歩いていて自然に目に入る位置を意識。設計チームと一緒に実際に現地を歩き、視線が集まるポイントに設置しました。施設内では、1階の店舗、2階のコワーキングとスクール、3階のオフィス、中庭のイベントスペースなど、幅広い年齢層が利用することを踏まえ、わかりやすさと賑わいを感じられる楽しさ、大人っぽいワーク感を損なわないデザインを意識しています。
特徴的な存在としては、中庭に設置したモニュメントサインと、床に施した誘導サインです。モニュメントは子どもがよじ登って遊べる体験型のサインとして機能します。床のサインは、ロゴの仕組みをそのまま路面に展開することで、方向を示すだけでなく、写真に撮りたくなる視覚的な楽しさを加えています。いずれも、サインが「ただの表示」にとどまらず、訪れる人の記憶に残る体験になることを意識しました。

Operator: HOBO Co., Ltd.
Project Partners: Setagaya City Government / Sanposha Co., Ltd. / Odakyu Electric Railway Co., Ltd. / Old-Fashioned Co., Ltd. / MIRAI INSTITUTE Co., Ltd. / Machi no Kenkyujo Co., Ltd. / freee K.K.
Design & Supervision: Blue Studio Co., Ltd.
Construction: Shinko Kensetsu Co., Ltd.
Landscape Design: FOLK Co., Ltd.
Logo & Signage Design: Mayuko Kanazawa (kokon inc.)
Photo : Naoto Date

N.E.W.S project

N.E.W.S projectは、東西南北、日本各地の生産者の想いが込められた食材を、その時々にふさわしい加工品へと変換するフードプロジェクトです。美味しさや楽しさを起点に、現代における「食」のあり方を探究し、見過ごされがちな素材やその背景に価値を見出しながら、いまの暮らしへと手渡していきます。また、食を通じて適正な経済循環を生み出し、多様性に満ちた社会の実現を目指しています。
森の出汁 / Forest Bouillon古来より続く“土地に根ざした出汁文化”に着想を得て開発。海の素材に限らず、その土地に自生する草木からも出汁を取るという、日本の原風景的な食文化を現代的に再解釈しました。富士北麓に自生する植物を使用し、季節や年ごとに変化する味わいを楽しめる点を特徴とする。単なる調味料ではなく、「風土を味わう体験」として設計されています。素材の選定からパッケージデザインに至るまで、一貫してN.E.W.S projectで取り組んでいます。

P.O.S.T studio inc.

P.O.S.T studio inc.は、食の商品開発とデザインを横断するクリエイティブスタジオです。生産者や加工者とともに素材と向き合い、商品企画、デザイン、ブランディング、販売設計までを一貫してプロデュース。プロモーションや情報発信、店舗開発、コミュニティづくりなど、食を取り巻く体験全体を構想しています。商品がどのように届き、どんな関係を生み、生産者や地域、そして地球環境へどのような循環をもたらすのか。私たちは、ものづくりの先にある未来までを見据え、持続可能な循環を設計します。

We look at both what is visible and what lies beneath. By doing so, we open up the possibilities of design. We explore ways that feel right, creating designs that are familiar and that endure.

見えるものと、その奥にあるもの。両方を見つめ、デザインの可能性をひらいていく。心地よく、時とともに馴染んでいくような、そんな健やかなあり方を探求します。kokon inc.は、ブランド全体のアートディレクションを中心に、ビジュアル、パッケージ、タイポグラフィ、Webなど、多様な領域を横断するクリエイティブスタジオです。ブランドの立ち上げから既存のリブランディングまで、課題や背景に向き合いながら、統合的にデザインを行っています。

About

会社名

株式会社ココン

設立

2022111

事業内容

ブランドの開発・育成
CIVIの企画・制作
広告宣伝、販売促進の企画・制作
Webデザインの開発・制作

代表

金澤 繭子

所在地

153-0042
東京都目黒区青葉台3-3-11

主な取引先

株式会社FOOD&COMPANY / THE NORETH FACE / 小玉醸造株式会社 / 株式会社日本香堂 / NatureLab. Co., Ltd. / 株式会社パルコ /方方株式会社 / Warner Music Japan Inc. / 株式会社パレスホテル / 藤田観光株式会社 / 株式会社トランジットオペレーションサービス / etc.

Member

金澤繭子

アートディレクター /
グラフィックデザイナー

1990北海道生まれ、千葉育ち
2013多摩美術大学卒業
2014Neandertal inc.所属
2017独立
2022kokon inc.設立
2024P.O.S.T studio inc.設立

中島ミンエン

グラフィックデザイナー

2000台湾生まれ
2022台湾芸術大学卒業、paragram所属
2024TSDO inc.所属
2025kokon inc.参画

Award

Press

  • JAGDA Graphic Design in Japan 2023

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3-3-11 みどり荘 1F

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